ー鳶職は何歳まで働ける?足場の仕事に年齢制限について解説ー
「鳶職をしているけどいつまで働けるのか年齢的な問題で不安に思っていることが多い……。」
「今は問題なく足場の仕事ができているけど建設業務に年齢制限ってあるの?」
足場の仕事には体力が求められ、年齢を重ねると体力的に厳しくなることも多いでしょう。では、高所作業の危険を伴う足場の仕事は何歳までできるのでしょうか?
結論として、足場工事や鳶職に年齢制限はなく、18歳以上であれば年齢を理由にした就業制限はありません。
ここでは、「足場工事や鳶職の年齢制限、年齢に応じた仕事内容の変化」などについて詳しくご紹介します。
年齢的な問題で建設業務についてお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
建設業で65歳以上も活躍中
日本では労働者の高年齢化が進んでいます。
建設業界では特に高齢者の割合が高く、55歳や65歳以上の方も多く働いています。高所作業には法的な年齢上限はないため、何歳でも働くことが可能です。
ただし、高齢になると若い世代に比べて判断力や体力が低下するため、事業所によっては独自の年齢制限を設けている場合もあります。
法律上、足場工事に年齢上限はありませんが、18歳未満の方は高所作業に従事できない規定があります。
労働制限があるのは18歳未満
労働基準法では、児童の健康と福祉を守るため、原則として満15歳に達した日以降の最初の3月31日が終了するまでの期間、労働者としての雇用を禁止しています。
さらに、18歳未満の年少者についても就業に関して様々な制限があります。
年少者労働基準規則で足場作業に関係する業務は以下の通りです。
- 高さ5m以上の場所で、墜落により労働者が危害を受けるおそれのあるところでの業務
- 足場の組立て、解体、変更の業務(地上や床上での補助作業を除く)
このように、18歳未満の労働者を足場作業に従事させることは禁止されています。
違反した場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるため、注意が必要です。
高年齢労働者の災害発生率が高い現実
足場作業に年齢の上限はありませんが、高齢労働者の労働災害発生率は若年層に比べて明らかに高いです。
50歳代の災害発生比率は30歳代の1.5倍、60歳代では2倍に達するとも言われています。日本の人口構造上、中高年層の労働者は役割比率と共に増加することが予想されています。
そのため、事業者は労働者の安全に配慮した環境を整える必要があるでしょう。
労働安全衛生法でも、「労働災害の防止上、その就業に当たって特に配慮を必要とする者」として、「心身の条件に応じた適正な配慮」を行うことが求められています。
年齢別足場工事の仕事内容
足場工事には多くの専門分野があり、仕事内容も多岐にわたります。同じ業界で長く働くためには、特定の分野にこだわらず、年齢や経験に合った仕事を選ぶことが重要です。
ここでは、年齢別に可能な足場業界の仕事内容を紹介します。
18歳未満の仕事内容
18歳未満は法律で5メートル以上の高所作業が禁止されています。そのため、18歳になるまでは地上での資材運搬などの補助作業を担当します。
本格的な足場作業は18歳から可能となるため、それまでは単調に感じるかもしれません。しかし、基礎的な体力を養い、今後の活躍に向けた土台作りができるでしょう。
20~30代の仕事内容
20~30代は現場で活躍することが多く、おもに足場の組立てや解体を担当します。20代半ばになると、知識も増え、足場工事の魅力を感じるようになるでしょう。
経験を積みながら資格を取得し、現場の責任者や専門性を高めることで、キャリアアップを目指すことが可能です。
30代になると責任が増し、工事の管理や部下の育成を通じて自己成長の機会が得られます。部下や後輩の管理や育成に取り組むことで、新たな課題にも挑戦できるようになります。
40代以降の仕事内容
40代になると、体力や瞬発的な判断力の低下を感じる方が多いです。若い頃には苦にならなかった作業が負担に感じられたり、疲れがなかなか取れなかったりします。
そのため、40代になると現場作業から退き、管理職やデスクワークに移行する方が増えます。
40代はキャリアの大きな分岐点となり、現場での仕事を続けるか、管理職として人材育成やデスクワークに移行するかを選ぶ時期です。また、新たなキャリア形成のために転職を選ぶ方もいます。
もちろん、現場作業にこだわり続け、活躍される方も多くいらっしゃいます。
経験を活かして営業職に移行する方法
鳶職から同じ会社の営業部へ、または転職して営業職に就く方も多くいます。職人から営業への転身は難しいと思うかもしれませんが、実は鳶職は営業に向いている可能性が高いです。
現場で培ったコミュニケーション能力は営業に活かされますし、営業に必要な体力も職人には十分にあります。特に、現場経験を活かして足場業界の営業として働く際には、実際の工事の知識が豊富なため、お客様にわかりやすく説明でき、信頼を得られるでしょう。
営業職はどの業界でもスキルを活用できるため、鳶職から営業職に移行するのも一つの道です。
鳶職・足場工事は年齢に関係なく働けるが、キャリア形成が重要
今回の記事では「鳶職・足場工事の年齢別の仕事内容」や「営業職へのキャリアチェンジ」について詳しく解説しました。
足場工事の現場では年齢制限がなく、本人の希望と能力があれば何歳でも活躍できます。しかし、現実的には年齢が上がると体力や集中力が低下し、若い世代と同じように働くのは難しくなります。
そのため、他の部署への異動や転職など、新たな働き方を検討することが大切です。足場業界には専門性が高く、職人経験を活かせる仕事がたくさんあります。
早めに資格取得に挑戦するなど、いくつかの選択肢を検討しキャリアの幅を広げてみてはいかがでしょうか。
福井県全域で足場工事を承っている当社は、鳶職経験者の方はもちろん、未経験の方も大歓迎です。風通しの良い職場環境で、社員が安心して働けるように福利厚生を充実させています。
もし当社での建築業務に少しでも関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
福井県敦賀市で足場工事を請け負う株式会社Y-TRUSTです。当社は一緒に働く仲間を募集しております。 未経験からでも少しずつ学んでいくことで、一人前の職人を目指せます。楽しい雰囲気とストイックな仕事のメリハリをつけて働きたい方はぜひご応募ください。
会社名:株式会社Y-TRUST
住所:〒914-0124 福井県敦賀市市野々町2丁目157
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