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ー足場工事の安全基準をわかりやすく解説|現場で守るべきポイントー

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足場工事の安全基準とは?

足場工事の安全基準とは、現場で働く人が高所から落ちたり、資材が落下して第三者に危険が及んだりしないように定められたルールのことです。日本では労働安全衛生法や労働安全衛生規則で細かく決められており、足場の種類や高さ、作業内容によって守るべきポイントが変わります。まずは「どのような場面で足場が必要になるのか」「最低限押さえておきたい共通ルールは何か」を整理しておきましょう。

足場が必要になる高さの目安

建築現場では、地上からおおむね二メートル以上の場所で作業を行う場合、安全な作業床や足場の設置が求められます。脚立やはしごだけで無理に作業を続けると、バランスを崩して転落しやすくなり大きな事故につながります。特に外壁塗装や改修工事では長時間同じ場所で作業することが多く、安定した足場を組むことが安全確保の第一歩になります。

法令で定められている主な安全基準

足場に関する代表的な安全基準として、作業床の幅、手すりの高さ、隙間の有無などが挙げられます。作業床は人が安全に立って作業できる幅を確保し、踏み外しが起きないように隙間を極力なくします。墜落を防ぐため、外側には原則として一定の高さ以上の手すりや中さん、腰板などを設ける必要があります。また、部材の強度や最大積載荷重も規定されており、想定以上の荷重をかけないことが大切です。

足場の計画・設計段階で押さえる安全ポイント

安全な足場工事は、実際に組み立てる前の計画段階から始まります。現場の状況をよく確認し、どの位置にどの種類の足場を組むのか、どの程度の荷重がかかるのかを検討することで、後のトラブルや手戻りを防ぐことができます。ここでは、計画と設計の場面で意識したいポイントを見ていきましょう。

地盤や設置条件のチェック

まず重要になるのが、足場を支える地盤や設置条件の確認です。地盤が柔らかい場所や傾斜している場所にそのまま足場を建てると、沈み込みや倒壊のリスクが高まります。ベース金具の下に敷板を入れて荷重を分散させたり、建物側にしっかりと控えを取ったりして、全体が水平で安定した状態になるように調整します。狭小地や道路際などでは、歩行者や車両の動線も考慮に入れることが欠かせません。

荷重計算と部材の選定

足場には、人の体重だけでなく、工具や材料、場合によっては資材の仮置き荷重もかかります。そのため、どのくらいの荷重が想定されるのかを把握し、仕様に合った部材を選ぶことが求められます。許容荷重を超える積み上げを行うと、パイプの変形やクランプの緩みを招き、予期せぬ倒壊につながりかねません。カタログ値やメーカーの指示をよく確認し、余裕を持った計画を立てることが安全基準を守るうえで重要です。

組立て・解体作業で守るべき安全基準

足場が安全に設計されていても、組立てや解体の手順を誤ると大きな事故につながります。特に高所での作業中は、ちょっとした油断や「慣れ」が命取りになることもあります。ここからは、実際の施工段階で守るべき安全基準や注意点を確認していきましょう。

作業手順書と事前教育の徹底

足場の組立てや解体は、経験のある有資格者が中心となって行い、全員が共通の作業手順を理解していることが大切です。事前に作業手順書を作成し、朝礼やミーティングで危険ポイントを共有することで、思い込みや勘違いによるミスを減らせます。また、新人作業員には足場上での基本動作や工具の扱い方を事前教育することで、現場に出る前から安全意識を高めることができます。

墜落・転落防止のための装備

高所作業では、フルハーネス型安全帯の着用や親綱の設置など、墜落・転落防止のための装備が欠かせません。手すりがまだ設置されていない段階での作業では特に危険度が高いため、安全帯を常に有効に使用できるよう取付け位置を計画しておくことが重要です。工具や資材の落下も第三者災害の原因となるため、工具落下防止コードの利用や資材の仮置き場所のルール化もあわせて行いましょう。

悪天候時や夜間作業の注意点

雨や強風、雪などの悪天候時は、足場上が滑りやすくなり視界も悪くなります。無理に作業を続けると転倒や転落が起こりやすくなるため、天候によっては作業を中止する判断も必要です。夜間作業では、十分な照明を確保し、足元や昇降設備がしっかり見える状態を保ちます。疲労がたまりやすい時間帯でもあるため、休憩時間をこまめに取り、安全確認の声かけを増やすことが大切です。

日常の点検とヒューマンエラー対策

足場は一度組んで終わりではなく、工事期間中を通して安全な状態を維持し続けることが求められます。そのためには、日々の点検と、作業員一人ひとりのヒューマンエラーを減らす取り組みが欠かせません。ここでは、現場ですぐに実践しやすい工夫をご紹介します。

点検項目とチェック頻度

足場の点検では、緊結部の緩みや部材の変形、作業床のずれ、手すりや昇降設備の状態などを確認します。特に強風や地震のあと、重い荷物を大量に運び込んだあとなどは、通常よりも念入りな点検が必要です。チェックリストを作成しておけば、担当者が変わっても同じ基準で点検でき、見落としを防ぐことにつながります。

声かけと安全文化づくり

ヒューマンエラーをゼロにすることは難しいですが、日常的な声かけや指差し呼称を徹底することで事故のリスクを大きく減らせます。「足元よし」「手すりよし」といった確認を習慣化し、危ない行動を見かけたら遠慮なく注意し合える雰囲気をつくることが大切です。安全第一の文化が根づく現場は、結果的に作業効率も品質も向上し、施主からの信頼にもつながります。

安全基準を守るメリットと守らないリスク

足場工事の安全基準は、単に法律で決められているから守るというだけでなく、現場で働く人や周囲の人の命を守るために存在します。最後に、安全基準をしっかり守ることで得られるメリットと、守らなかった場合のリスクを整理しておきましょう。

事故防止だけではないメリット

安全基準を守ることで、転落や落下物による重大災害を防げるのはもちろんのこと、作業のムダややり直しも減らすことができます。安心して作業できる環境が整えば、作業員の集中力が高まり、結果として工期短縮や品質向上にもつながります。安全対策に必要なコストは一見すると負担に見えますが、長期的には大きなメリットを生む投資と言えるでしょう。

違反時の罰則と企業イメージへの影響

一方で、安全基準を守らずに事故が発生した場合、行政からの指導や罰則を受けるだけでなく、発注者や近隣住民からの信頼を大きく損なうことになります。ニュースや口コミを通じて悪いイメージが広がれば、今後の受注機会にも影響しかねません。日ごろから法令を確認し、安全書類や点検記録をきちんと残しておくことが、会社と現場を守ることにつながります。

足場工事の安全基準は、一つひとつを見ると当たり前に思える内容も多いですが、それらを確実に守り続けることが事故ゼロの現場づくりには欠かせません。基本をおろそかにせず、現場ごとのリスクをしっかり洗い出しながら、安全で質の高い足場工事を実現していきましょう。

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